学芸員だより

2015年06月28日

MY favorite SOSEKI 3

◇「虞美人草」

30年余前の学生時代に10数回読みましたが一度として同じ感想を持ったことがなく、以来、漱石といえば「虞美人草」。(平塚みつゑさん 50代)

 

◇「吾輩は猫である」「坊っちゃん」

「坊っちゃん」は、実際に松山に住んだとき、愛媛の人々の気性そのものをよく表していると分かりました。(40代)

 

◇「こころ」

ずっと罪悪感に苦しめられてきた先生だけれど「死ぬ前に他を信用して死にたい」と言ってるところから、やはり誰かに自分の罪を打ち明けたかったんじゃないかと思う。「こころ」は誰でも悪人になれるのだという悲しい現実を示していて、それが胸にいつまでも残る作品です。(ともこさん 20代)

 

◇「三四郎」

描写のさわやかさとラストの少し切ないところが好きです。(20代)

 

◇「彼岸過迄」

須永と千代子の距離感が…(村上保男さん 60代)

 

◇「行人」

義姉直さんが私の理想の女性でした。(村上保男さん 60代)

 

◇「虞美人草」

漱石の知識の広さには驚かされる。(中山憲郎さん 60代)

 

◇「虞美人草」

中盤よりの人間関係の息詰まるような小説の進行にわくわくさせられた。(中山礼子さん 60代)

 

◇「こころ」

人の心理の複雑さをとても分かりやすく表現していて読むのが止まらない。

 

◇「それから」

最後の急展開にびっくり&わくわく。「高等遊民」からとても人間くさい結末が漱石の魅力と重なる。エリートなのに留学で心をわずらったり、「完璧」ではないと思わせてくれる…(藤木プリッツさん 50代)

 

◇「坊っちゃん」

漱石作品はいずれも好きです。「明暗」までの漱石の苦闘を読んだ後で、漱石には終生「坊っちゃん」にみられる道義心があったように思われます。(松本洋二 60代)

 

以上です。

参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 

ちなみに担当学芸員のお気に入りは「門」です。

どんなに熱烈に結ばれてもやっぱり人間はひとりひとり孤独。でも、愛とはその孤独と孤独が寄り添うことではないかと思わされます。

 

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