学芸員だより

2015年03月17日

林芙美子記念室紹介③

「林芙美子記念室」のⅢ室をご紹介いたします。

Ⅲ室 戦中・戦後と終焉・・パリ帰国後出版された『牡蠣』が高い評価を受け、作家としての地位を不動のものとします。戦中には従軍作家として中国や南京に赴きました。戦後は市井の人々を主人公にした秀れた作品を生み出しました。

展示室Ⅲの様子

展示室Ⅲの様子

Ⅲ室の見どころは、戦中の日記やメモなどの資料、そして芙美子の書斎の再現です。

手帳「漢口従軍日記」 (複製)

内閣情報部による「ペン部隊」の一員として中国に派遣されたときの手帳。従軍の様子が事細かく記されている。

陸軍省報道部発行の旅行券 (複製)

旅行券から、南方派遣時の行程をたどることができます。

日記断片(ボルネオにて) (複製)

南方派遣のボルネオでの日記。見聞きした「情報」のメモや、芙美子の率直な「思い」がつづられていて興味深い。

書斎

現在の新宿区中井にある「林芙美子記念館」の書斎とそこから見える庭を再現しました。

芙美子が執筆時に使用した机(複製)

芙美子はかなりの近眼で、執筆の時は眼鏡をはずし、机に顔をこすりつけるようにして原稿を書いていました。筆を走らせる勢いで力が前にかかり机が前に進むほどだった為、重量のある机を特注で作らせました。ちなみに、材木は楢(ナラ)。現物は、尾道市の「おのみち文学の館」内に展示されています。

次回は、最後の部屋Ⅳ室をご紹介いたします(^o^)

作家について

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