学芸員だより

中西 由紀子

中西 由紀子

主任学芸員。

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学芸員 中西 由紀子 レポート一覧

2014年03月20日  カテゴリー:

色紙「菊枕」

陰暦九月九日は重陽(ちょうよう)の節句。新暦では毎年、十月二十日前後にあたるそうだ。古来、重陽には菊が愛(め)でられてきた。菊花を浮かべた杯を酌みかわし、長寿を祝う。菊の露を飲んで不老不死を得た中国・周代の仙童、菊慈童( […]

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2014年03月20日  カテゴリー:

俳誌「花衣」

花衣(はなごろも)ぬぐやまつはる紐いろいろ 大正から昭和初期に活躍した女性俳人・杉田久女の代表句である。 「花衣」は花見に用いた着物を指す春の季語。花見が果て、帰宅した女性が姿見の前にたたずむ。脱衣の際、滑り落ちる紐の色 […]

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2014年03月20日  カテゴリー:

森鴎外書簡「森戸事件」

「今日ハ森戸辰男ノ事件ガ新聞ニ出候」。こう始まる森鴎外の一九二〇(大正九)年一月十一日付書簡は、白い巻紙に墨書。漢字片仮名交じり文には時折、アルファベットのつづりが添えられる。あて先は東京・小石川に住む賀古(かこ)鶴所( […]

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2014年03月19日  カテゴリー:

松本清張「三分の一の人生」

作家・松本清張の誕生は四十一歳の折。かなり遅いデビューとして知られる。怒濤(どとう)の勢い、というが、たとえば四十歳を過ぎて七百冊以上の本を上梓する。自分なら、という仮定を許すスケールだろうか。 小倉を故郷とする清張が生 […]

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2014年03月19日  カテゴリー:学芸員だより

神崎武雄「寛容」

「ホテルの広間で何気なしに取上げた新聞に、小さい私の名前をみつけた。私は『直木賞』を受けることにきまつてゐた。」 神崎武雄が、「寛容」その他の作品で第十六回直木賞を受賞したのは一九四三(昭和十八)年。それらを収めた著書に […]

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